お手当と言われることには生姜湿布に里芋湿布などいろいろな種類がありますが、今回は砂浴に行ってきました。
砂浴とは砂もぐりとも言うのですが、顔だけ出して砂の中に埋まります。
今回は土佐市の浜辺で砂浴をしました。
砂浴をすると砂の重さで全身が圧迫されます。圧迫されることにより、普段は血が巡りにくい体の末端にまで血液がよく巡るようになります。
私は3回目の砂浴体験でしたが、砂をかけてもらった後、膝から下、肘から下に、いつまでも砂をかけ続けられているかのように、重みが増していくような、自分がポンプになったような、そんな気持ちでした。砂に埋もれてから見る海や空がとても美しくて、眠くなって微睡む間に聞こえる波の音がとても心地よいものでした。ですが、砂の中で1時間過ぎた頃に動きたくて動きたくて仕方なくなり、とっても不快になってしまいました。
ジッとしておくのが困難な気持ちでしたが、もう少しこのままいたいとも思ったので、気を紛らわすため持参した本を読むことにしました。普段、本を読む時間もなかなかもてずにいたのでこれはこれで、有意義で贅沢な時間でした。
参加者の方は、砂浴の話を聞いて興味を持ち参加したいと思ってくださった方ばかりでした。
✳︎感想✳︎
●砂浴の話を聞いて、まず自分が体験してみようと考えた。2時間砂の中にいたが、途中、90分で床ずれのような、動かしたい気持ちになった。いくら力を入れてもビクともしない、それを感じて砂の外に出た後はとてもスッキリした。簡単にできるので、また自分で来てみようと思う。
●「砂浴」の話を聞いて、やってみたいと思った。入ってすぐ気持ちよくて眠ったが、1時間くらいして目が覚めた。その時、右足首に痛みを感じた。だんだんと痛くなって我慢できない気持ちになった頃、お世話をしてくれていた静かな喫茶店・店長が話しかけてくれて気が紛れて乗り越えられた。その足首は学生の頃に傷めた場所だったが、全体的に体の右側が痛かった。体が動かせない分、ドクンドクンと体の中が動いているのがよくわかった。
砂浴をする前の注意点で、砂の中にいると虫がいるような、体がチクチクしたりモゾモゾすることもあるけど、虫じゃないという話を聞いていてので、そんなことがあるかと身構えていたがそれはなかった。自分の頭の中のイメージとは違うこともあり、『体験』するということは面白い。
●砂浴がいいという話を聞いたことがあり、ずっとしたいと思っていた。いいタイミングで話をもらった。
とても気持ちがよかった。
砂浴をするとお腹が空きます。
そのお腹が空いたときに、せっかくなので静かな喫茶店のご飯を食べようとなりました。
砂浴の後、玄米クリームを食べるのが理想的ですが、今日は玄米のおむすびとお味噌汁とたくあんを食べました。
「こういうご飯でいいんですね」
と参加者の方がしみじみとおっしゃったことが印象的でした。
帰りの車の中で「噛むこと」の大切さについて、大切なのはわかっているけどなかなか噛めないと話をしていましたので、意識してみんなで一緒によく噛むことが出来ました。
シンプルなごはんは本当にとても美味しく、清々しい1日になりました。
乗組員 川原